Blue hour

夜と朝の狭間

Magic Shop 191123

 

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ステージ前から曇天を穿つようなライトが上がり、霧雨がその光を優しくする

それは遠くから見つめる私には靄と映る

7人の青年たちの影が投影され光の屈折で大きくなったり近づいたりする

近いようで遠く、遠いようで今彼らは私の肉眼に捉えられるほど現実だ

手を伸ばせば届くようでそれは幻影

 

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余裕を持って出たはずなのに電車の遅れと雨の渋滞でスーツケースを引きずってギリギリに到着

そこで気づく 

9割がレインコートを着用してる中なぜ私は持ってこなくて大丈夫と思ったんだろう

馬鹿か?なぜ????

席は下手なアリーナよりも肉眼で見れるモニターも2つある神席だった

が、天井が被らない

 


海風による横殴りの雨に3時間打たれた

修行か?

大丈夫 ジェイホープが風邪にならない魔法かけてくれた

黒い長袖を頭に巻き、公演中のみ私はイスラム教徒と化した

コートは意外にも寒さと雨を凌いだ

さすが二万しただけある レインコートにもなるんですね🤗 ()


アミボムを取り出す 

電池を変えておいたのだ

連携しようとする  スイッチがない

2verを私は持ってきたのだ………


なぜどんなに入念に準備してもいつもこうなんだ……と肩を落とした

もういい加減、ADHD診断受けようかな

 

 

 


開演から30分経ったが始まらない

寒さに意識が持っていかれようとしたその時

突如、上空に赤い花が咲き零れた

 


それを開始の合図に会場が盛り上がる

あぁ夢みたいだ…と思ったのを強く覚えている

 


書いてて目が霞んできた 熱がではじめたみたいだ

でも「大丈夫」 ジョングクも言ってた

 

 

 

 


ジンさん見るたび「作画やばい」とずっと呟いてた

霧雨の中に立つな!悲鳴が聞こえないのか?

最近ジンさんを見るたびまるみちゃんがかすめる

ジンさんを覗く時まるみちゃんもまたこちらを覗いているのかもしれない  byツーチェ

 

 


ナムの髪型好きだなぁ

リーダーの声してるよね

ジェイホープからメントで『ねぇナムさん?』みたいにふられたのに気づかないで

『ラプモン!?』って再度つつかれて「え?ぼく?」ってとぼけてたの面白かった

ラプモンってまだ呼ばれてるんだね

いいぞもっとやれ クサズ  バンタンの柱よ

 

 


「かっこいい」って「ジェイホープ」なんじゃないかなぁって思う

ジェイホープって言えばかっこいいで通じるんじゃないかなぁ…

今じゃ世界的人気だし共通言語じゃない?「かっこいい」ってもう古くない?


『うわぁ!今日の服すごいジェイホープ!』

「ありがとう、そのピアスの方がジェイホープ!」


って会話するべきなんじゃない?意味わかんないね黙るね

 

 


テヒョンは華奢だなぁ…

体格としては男なのに…脆さを感じる 

特に今日は儚くて怖かった

ティーカップ持ってる時なんて

「……貴族?」言うた   ただただ美しい

そこに立つだけで映画のよう

あんなすらりと伸びた華奢な身体が緩やかに踊っているのみると泣きたくなる

テヒョンのダンスはひらがな

表現自在でカクカクしておらず嫋やかだ

いい意味で重力を感じないんだ

 

 


パクジミン……帝王の風貌からなぜ天使の声が出る?(頭抱え)

水も滴るいい男

その天使の声の伸びやかさに驚いた

がなりごえ混ぜてくるのもずるいなぁ

ダンスが筋肉をめちゃくちゃ使ってる感じでバキバキだから重力を感じる

私が世界で1番好きなダンサー

繊細だけど重厚なダンス

 

 


ジョングク

かわいい とにかくかわいいな

ヤンコチのNMDのステージ裏からのラップ時、地元じゃ負け知らずのギリギリでいつも生きてる2人で1つの存在かと思ったよ

でもセンターだなぁ 黄金のオーラがビシバシ伝わる 抑えるところをしっかり抑えてる

エナジーも桁違いにあって、生命力が歌って踊っているよう

 

 

 

そしてユンギさん

ミン・ユンギを見るたび私は男女の枠を超えた美しさに出会う

骨格で男と分かるが、舞台の上にいる彼は男かと一瞬分からぬほど細くて小さかった

後ろ姿の形の素晴らしさよ  ああなりたい

猫のような愛らしい顔をしてるのにラップをすれば誰よりも強く大きい虎のようだ

それが私の推しだ

 


酔ったような話し方は相変わらずで聞き取る時振り回されてるようで楽しい

ベレー帽(それとも帽子を後ろに被っている?🧢)をした人がジョングクとジミンのそばに寄った時一瞬「テヒョン?テヒョンって小さいな」と思ったが、ユンギさんだったという最高のご褒美が待ち受けていた

 

 

かつて砂漠だった青のペンライトの海 

1年前青い夜、大切な友人2人と巡り合った海

青い髪のわたし

青いライトに照らされた雨の中で『Whalien52』を歌うユンギさん

青と海と時間が心に波を立てて私を沈ませた

不思議な感動であった

 

 


そしてもう1つの青

『Best of me』 私の中でこの曲の色は青だ


時を遡ること ちょうど3年前

当時の私はアイドルのライブなど、ましてやペンミなど言ったこともない

「本当に行くのか…?」と思いながら入金したのを覚えている

何もかもが初めてで前日はうちわなんか作ったりして楽しくて…

そんな私は思いきって、行くべきだけどどうしても嫌な用事を蹴り飛ばし

2016 11/28 『君に届く』防弾少年団ペンミへと向かった

 

 


その時強烈に覚えているのはYong Forever後かに吹き出した花吹雪だ

斜め上空から私のところへ舞ってくる冬の桜のような花吹雪

それは心も厳しい冬の中にいる私にとって春が訪れたような

希望を感じされるものだった

苦しんでいても道を選ぶ自分に祝福を与えられた気もした

 


その時、今よりも未来は良くなる予感がした

「私はまだ生きてていい」と

 

 

 

私の青春

 

 

 

突如それはきた

パン!と現実が弾ける音がして数えきれない銀テープが雨を物ものともせず青い光の中に解き放たれた

私の斜め上空で

 


その瞬間ブワッと鳥肌が立ち気づいたら声を上げて泣いていた

その声もBest of meが包んでくれる

アリーナを心臓に、紫の光が血を巡らすかのように、一定の間隔で波紋を描く

「生きてきたんだな」と思った

3年前、1年前、デジャヴを感じるほど彼らを染み込ませて日々を重ねて生きてきたのだ

 


あの時の自分に伝えたいのは

「これからそれよりも辛いことが待ち受けているけれど、やっぱり歩んできてよかった

3年後、生きててよかったという思いが全身に震えがきて満ち足りる体感してるよ」

ということだ

 

 


会場に行くときも楽しみと同時に素晴らしい彼らに劣等感を深く抱き惨めになる恐ろしさも含めて私は向かっていた

だが違った

人生の「〜しなくちゃ」が全て消え去り、完全なる今の中なんの迷いもなく楽しめた

他のことを考えることなくただBTSの世界の中にいて

終わった今「やりたいことはやろう」という気にさせられている

 


あぁこれがMagic Shop

ナムさんが言ったように悲しい思い出が楽しい思い出に変わっていったのだ

 

 

赤い花が霧雨の中舞ってるその初めからずっと夢を見ていた気がする

あれは開演の合図ではなく催眠術の合図ではなかったか?

今2つの意味で熱に浮かされてることが現実を確かめる唯一だ

 

 


3年前から変わらない

変わってった私たちで一生変わらないこと

ほら今も、再生を押せば

私は心の中に扉をつくりBTSの世界へと飛び込んでいる

 

 

 

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